あずみきし先生による日本の漫画作品「死役所」。
2019年10月17日から放送したドラマ版に関して打ち切り疑惑もあるようです。
今回はそんな噂について調査しました。
死役所ドラマ打ち切り理由を考察
（出典：TVer）
ドラマ『死役所』は、2019年10月から12月にかけて全10話で放送され、主演の松岡昌宏さんの演技が話題になりました。
人気漫画を原作とし、死後の世界を描く独特なストーリーで注目を集めたものの、続編は制作されませんでした。
打ち切りと表現されることもありますが、その理由にはいくつかの要因が考えられます。
『死役所』の続編が制作されなかった背景には、視聴率、原作ファンの反応、そしてスポンサーの問題が関わっています。それぞれの要因を詳しく見ていきましょう。
理由1：視聴率の低迷（平均視聴率 1.4%）
『死役所』の放送中の平均視聴率は1.4%と、期待を下回る数字でした。
視聴率はドラマの成功を測る重要な指標であり、この低視聴率が続編制作を見送る一因となったのは明らかです。
放送が深夜帯だったことも影響し、視聴可能な視聴者層が限られていたと考えられます。
（出典：Amazon）
また、内容が重く、死後の手続きをテーマとすることから「気軽に楽しめるエンタメ」とは言い難く、視聴者が継続して観ることを躊躇した可能性もあるでしょう。
視聴率が上がらなかった背景には、放送タイミングやテーマの重さ以外にも、より手軽で明るい内容のドラマに比べて、シリアスなテーマが敬遠されたことがあると考えられます。
多くの視聴者にとって、週末の深夜に視聴するには心が重くなる内容だったのではないでしょうか。
理由2：原作ファンからの評価が低かった
『死役所』は原作漫画が多くの支持を受けている人気作品ですが、ドラマ版については原作ファンから厳しい評価が寄せられました。
「感情描写が浅い」「キャラクターの魅力が十分に伝わらない」といった意見が多く聞かれました。
主人公のシ村が抱える冤罪の過去や死者に対する冷徹さの背後にある優しさなど、原作で緻密に描かれているキャラクターの内面が、ドラマではあまり強調されておらず、深みが欠けていたようです。
シ村が死者たちに対して厳しい態度を見せるシーンのトーンが抑えられてしまい、原作が持つダークさや皮肉っぽさが弱まってしまったとの声がありました。
また、原作では死者一人ひとりの背景が非常に深く掘り下げられており、彼らがどのようにして死に至ったか、その過程で抱いた感情が描かれているため、読者に感情移入を促していました。
ドラマ版ではその部分が簡略化され、視聴者にとって物語の深みが感じられにくかったのではないでしょうか。
さらに、セットデザインや演出も批判の的になりました。
死役所という冷たく無機質な空間が原作では重要な舞台装置として機能していましたが、ドラマではその冷たさや異世界感が十分に再現されていないと感じるファンが多かったようです。
こうした不満が視聴者の間に広がり、ドラマ全体の評価を下げてしまったと言えますね。
理由3：スポンサーの問題
続編制作には当然ながら多額の費用がかかります。
その資金を提供するスポンサーの支援がなければ、制作は難しいです。『死役所』は「死」や「冤罪」といった重いテーマを扱っており、スポンサー企業のブランドイメージと合致しにくかった可能性があります。
企業としては、こうしたセンシティブなテーマに関わることでブランドにネガティブな影響を与えるリスクを避けたかったのではないでしょうか。
実際、スポンサーは視聴率や作品のターゲット層に強い関心を持ちます。
『死役所』の視聴率の低さと、重いテーマを扱う内容がスポンサーにとってリスクと捉えられたことが続編制作を見送った大きな理由だと考えられます。
また、放送内容が一部の視聴者層に限定されるため、スポンサーとしては十分な広告効果を期待できないと判断された可能性もありますね。
死役所ドラマのシーズン2はいつ？原作の展開次第で続編の可能性も！
（出典：テレビ東京）
『死役所』のシーズン2制作についての公式発表は現在ありません。
しかし、原作漫画は現在も連載が続いており、累計発行部数も670万部を超えています。（2024年時点でも連載中）
この人気が続けば、シーズン2の制作が再度検討される可能性も十分にあるでしょう。
（出典：テレビ東京）
特に、ストリーミングサービスなどでの配信が主流になりつつある今、こうしたプラットフォームで続編が制作される可能性もありますね。
近年、ドラマ業界ではストリーミングサービス向けに続編を制作するケースが増えています。
『死役所』も、ネット配信プラットフォームで新たな形での制作が行われることになれば、従来の放送形態とは異なり、視聴率に左右されず広範囲な視聴者層にリーチできるという利点があります。
ファンの熱意ある声が続けば、制作側が再挑戦を検討する契機になるかもしれませんね。
死役所ドラマのつまらない口コミ
『死役所』について、つまらないという口コミが多く寄せられているのも事実です。ここでは、主な不満点について取り上げてみます。
重いテーマを扱っているのに描写が浅い
『死役所』は、死後の世界で行われる手続きを描く非常に重いテーマのドラマですが、その描写が「軽すぎる」との意見がありました。
特に、死者たちの背景や彼らがどのような思いで死に至ったかの詳細が十分に描かれておらず、結果的に視聴者が感情移入しにくい内容になっていたようです。
自殺者の話を扱ったエピソードでは、生前の苦悩やその決断に至るまでの感情が簡略化され、深く考えさせられる場面が少なかったと感じた視聴者も多かったようです。
原作ではそのような部分が丁寧に描かれており、読者に深い感動を与えていたため、ドラマ版でも期待していた視聴者にとっては物足りなく感じたのではないでしょうか。
最終回がスッキリしない
（出典：Amazon）
また、最終回に関しても「中途半端でスッキリしない」との声が多く聞かれました。
シ村の過去や職員たちの成仏についての描写が未完結で終わってしまい、視聴者に疑問を残したままの結末だったことが不満の原因となったようです。
原作では、シ村がなぜ「死役所」で働くことになったのか、また彼の冤罪に関わる過去についての詳細が描かれていますが、ドラマではそうした部分が明確に描かれないまま終わりを迎えました。
このため、物語としての完結感が欠けており、視聴者の多くはフラストレーションを感じたのではないでしょうか。
死役所ドラマの良い口コミ
一方で、『死役所』には良い口コミも多く存在します。特に松岡昌宏さんの演技や原作の雰囲気の再現についての評価が目立ちます。
松岡昌宏さんの演技が印象的
（出典：テレビ東京）
松岡昌宏さんは、主人公シ村の不気味さと冷静さをうまく表現していたとの評価が多く寄せられています。
シ村がただ冷酷なだけでなく、その奥に潜む哀しみや人間味が感じられたとする意見が多かったです。
シ村が笑顔で皮肉を言うシーンや、死者に対して淡々と接する姿勢は視聴者に強い印象を与え、キャラクターの複雑な面を見事に演じ切ったとされています。
また、松岡さんの演技には「表情で語る」部分が多く、セリフの少ないシーンでも目の動きや顔の表情で感情を伝えていたことが、視聴者に強い印象を残しました。
このような細やかな演技が、シ村というキャラクターの奥深さを感じさせる重要な要素となったのではないでしょうか。
原作の雰囲気を忠実に再現
セットや演出においても、原作の冷たく無機質な雰囲気がうまく再現されていたと評価されています。
死役所の無機質なデザインや、職員たちの制服などが「死後の世界」という異様な空気感をよく表現しており、原作ファンからもその点については好意的な評価が見られました。
ドラマ版のセットは、視覚的に「異世界感」を強調するため、色味を抑えた無機質なデザインが施されており、その点が原作の雰囲気に合致していたようです。
こうした細かな再現が、視聴者にとって原作の世界観を忠実に感じられる要因となったのだと思います。
1話完結の形式で飽きずに見られる
1話完結型のストーリー形式も好評でした。各話で異なるキャラクターの死後の手続きを描くことで、新たなストーリーを提供し続け、視聴者を飽きさせない工夫がされていました。
一話ごとに異なる死者の物語が展開され、次回はどんな人生を見せてくれるのかと期待させる演出が功を奏したようです。
また、各話のエピソードが異なるテーマや問題を扱っているため、それぞれが独立した短編として楽しめるのも大きな魅力でしたね。
視聴者にとっては、毎回異なる人物のストーリーに感情移入することができ、飽きることなく視聴を続けられたのではないでしょうか。
こうした工夫が視聴者に対して新鮮な視聴体験を提供したと考えられます。
