『交響詩篇エウレカセブン』『デッドマン・ワンダーランド』など人気漫画を手がけた片岡人生さん。
その一作であり2015年より連載開始し、2021年に完結したスモーキン’パレヱドですが、打ち切りだったのではないかと噂されているようです。
（出典：Google）
今回はそんな声を調査しました。
スモーキンパレヱドが打ち切りと噂される理由がやばい？
（出典：Amazon）
スモーキンパレヱドが打ち切りと噂されたのは、物語の内容や巻数、読者の反応が関係していると思われます。
作品が全10巻で完結している点や、途中でキャラクターの描写やストーリー展開に不満を感じた読者が多かったことが一因かもしれません。
さらに、出版ペースの遅さが原因で打ち切りを連想させた部分もあるでしょう。
以下に、それぞれの理由について詳しく掘り下げてみます。
全10巻と短いから
スモーキンパレヱドの巻数が10巻で終わった点は、読者に打ち切り感を与えた可能性が高いです。
現在、人気作品の多くが長期連載を続ける中、10巻で完結する作品は少なく感じるかもしれません。
前作『デッドマン・ワンダーランド』が全13巻だったことと比べても、短命に思われたかもしれませんね。
さらに、スモーキンパレヱドのストーリーは、設定自体が非常に複雑なため、10巻という尺では全ての要素を消化しきれなかった印象もあります。
キャラクターの成長や伏線回収が十分に行われなかったと感じる読者がいたことで、作品が早期に終了したと見なされたのではないでしょうか。
ただ、以下のように片岡人生さんの作品は短い傾向にあり、デッドマン・ワンダーランドの全13巻やスモーキンパレヱドの全10巻っていうのも決して短いわけではありません。
- 交響詩篇エウレカセブン（角川書店、全6巻、2005年 – 2007年）
- リヴィングストン（講談社、全4巻、2009年 – 2015年）
- レトロポリス・スクラッチ（講談社、全3巻、2022年8月号 – 2023年10月号）
キャラ描写の不足とグロ要素が多いなど賛否の声から
キャラクターの描写が浅いと感じる声が一部で上がっていました。
陽光という主人公の成長が見えにくいとする意見があったり、彼の感情が作品の流れに合わないと感じる人もいました。
家族を失ったり、仲間が次々と亡くなったりする中で、感情的な変化が描かれなかったため、共感しにくいとする指摘がありました。
他にはスモーキンパレヱドはグロテスクな要素が強い作品ですので人体改造や激しい戦闘シーンが多く描かれており、視覚的にショッキングな描写が続きます。
この点については、ファンの中でも評価が分かれていました。
暴力的な表現が好きな読者には魅力的に映った一方で、物語の進行に対してこれらの要素が過度であると感じた人もいたようです。
グロテスクな描写に対して賛否が分かれたことも、打ち切りの噂に繋がったと考えられます。
10巻の単行本が出るまで約10ヶ月かかったから
単行本のリリースペースも、打ち切りの噂を引き起こした要因です。
スモーキンパレヱドの9巻から10巻の間には約10ヶ月（303日）のリリース間隔がありました。
長い間隔は、特に連載作品において、打ち切りや作品の終了が迫っているのではないかという推測を引き起こすことがあります。
ファンの間では、出版ペースの遅れが原因で作品の人気が落ちたと感じる人もいた可能性があり、これも打ち切りの噂に繋がったと思われます。
ちなみに8巻と9巻の間隔も7ヶ月あり、長めでした。
連載していた別冊少年マガジンが月刊誌であったこともその要因だと思います。
最終回がハッピーエンドではなく納得いかなかったから
最終巻の結末に対する不満も、打ち切りと噂される理由の一つだと考えられます。
最終巻では、アメノトリ社長ウツワと陽光達の対決が描かれ、大きな選択を迫られますが、その結末がハッピーエンドとは言えないものでした。
このため、一部の読者はモヤモヤ感を抱いたまま物語が終了したと感じました。
エンディングが読者の期待に反した場合、「打ち切りだったのではないか」という疑問を持たれることが多いです。
9巻で陽光が人間じゃなく、マガタマだったことに衝撃を受ける人は多いと思いますし、なんとなく結末はハッピーエンドじゃない気がしますよね。
スモーキンパレヱドについておさらい
スモーキンパレヱドは、人体移植技術が進化した未来を舞台にしたスチームパンクアクションです。
主人公の陽光は、妹の美来と平穏な日常を送っていましたが、15歳の誕生日に妹がバラバラ殺人事件の犠牲者となり、スパイダーへと変貌します。
この事件を機に、陽光は「ジャカロープ」という組織に加入し、スパイダーとの戦いに巻き込まれていきます。
物語は、人体移植技術が進化した未来を描いていますが、その技術の副作用として、一部の移植を受けた人々が化け物「スパイダー」に変異するという設定です。
この設定自体は非常に独創的であり、バイオホラーやスチームパンクの要素が好きな読者には魅力的に映るでしょう。
作中では、人体改造と戦闘が頻繁に描かれ、過激な描写が続くため、視覚的にもインパクトのある作品です。
また、物語の中心となるテーマは「人間性の喪失と再生」でした。
陽光は、家族を失い、自らも機械化される中で、人間としての本質を模索し続けます。
この葛藤が物語の大きな軸となっており、彼の成長と共に物語が進んでいく構成になっています。
スモーキンパレヱドが向いている人
スモーキンパレヱドは、ダークな世界観と過激なアクションが好きな人に向いています。
特に、スチームパンクや人体改造といった要素が好きな読者には楽しめる作品です。
バイオホラーや戦闘シーンの描写が多いため、視覚的な刺激が好きな人には非常に魅力的に映るでしょう。
また、キャラクターの個性的なデザインや、ストーリーに散りばめられた謎が好きな人にもおすすめです。
スモーキンパレヱドのキャラクターたちは、それぞれが異なる背景や動機を持って行動しており、物語の中で次第にその謎が解き明かされていく展開が魅力的です。
一方で、ストーリー展開の速さや、キャラクター描写の浅さが気になる読者もいるかもしれません。
感情移入しにくい部分があると感じる人もいるでしょう。
ですが、複雑な設定とバイオホラー要素に興味がある人にとっては、独特の世界観が魅力的に映る作品です。
気になる方はこちらから1巻を無料で読んでみてください。
