九州・山口エリアを中心に、14年間にわたって日曜お昼の顔として親しまれてきた旅番組『前川清の笑顔まんてんタビ好キ』。
2025年12月21日の放送で、突然発表された「2026年3月での放送終了」ですが、高視聴率を記録することもあった人気長寿番組は、なぜフィナーレを迎えることになったのでしょうか。
本記事では、番組終了の本当の理由から、まことしやかに囁かれたWエンジン・えとう窓口さんの降板説との関係、そして気になる最終回や今後の復活の可能性まで、一次情報と独自の視点を交えながら、詳しく調査し紹介していきます。
タビ好きの終了理由は?なぜ打ち切り?

2012年4月8日の放送開始から、九州朝日放送(KBC)をキーステーションに、九州・山口のお茶の間に笑顔を届けてきた『タビ好キ』。
前川清さんとえとう窓口さんのコンビが繰り広げるアポなし旅は、多くの視聴者の心を掴みました。そんな人気番組がなぜ終了するのか、考えられる理由を時系列と共に探っていきます。
まずは、番組が放送開始から終了に至るまでの主な出来事を振り返ってみましょう。
| 年月 | 主な出来事 |
|---|---|
| 2012年4月 | 九州朝日放送(KBC)ほか4局ネットで放送開始。 |
| 2012年10月 | 番組名に「前川清の」が追加され、冠番組となる。 |
| 2014年 | 年間平均視聴率11.0%を記録し、人気番組としての地位を確立。 |
| 2016年10月 | 番組史上初となる全国ネットでのスペシャル放送を実施。 |
| 2017年頃 | えとう窓口さんの出演回数が一時的に減少し、一部で降板説が流れる。 |
| 2020年以降 | 前川清さんの長男・紘毅さん、次女・侑那さんの出演が増加。 |
| 2025年12月21日 | 放送内で、2026年3月末をもって番組を終了することを正式に発表。 |
| 2026年3月末 | 14年の歴史に幕を下ろす。 |
終了する背景には次のようなものがあったようです。
終了・打ち切り理由1:メイン出演者である前川清氏の年齢とライフステージの変化に伴う負担軽減のため

番組終了の最も大きな理由として考えられるのは、旅人である前川清さんの体力的な負担を考慮した、総合的な判断だと思われます。
前川清さんは1948年8月生まれで、番組が終了する2026年3月には77歳というご高齢になります。『タビ好キ』のロケは、キーワードだけを頼りにアポなしで地域を散策し、地元の人々と触れ合うスタイルが魅力です。
このスタイルは、行き先も出会う人も予測不能なため、心身ともに大きなエネルギーを必要とします。
14年間という長きにわたり、九州各地、時には山口や沖縄、さらには全国へと足を運ぶ旅を続けることは、想像以上の負担があったのではないでしょうか。

近年、前川さんの実子である紘毅さんや侑那さんが旅に加わる回や、2023年12月17日の放送のように前川さんがお休みして、えとう窓口さんと紘毅さん・侑那さんの3人で旅をする回も放送されるようになっていました。
これは、番組の魅力を維持しつつ、前川さんの負担を軽減するための制作陣の愛情ある工夫だったと考えられますが、番組の根幹はやはり「前川清のタビ」です。
ご本人の健康と今後の活動を最優先に考えた結果、14年という大きな節目で番組に区切りをつける「勇退」という決断に至った可能性が非常に高いのです。
| 時期 | 出来事 | 考えられる背景 |
|---|---|---|
| 2012年〜 | 前川清さんとえとう窓口さんのコンビで旅を開始しました。 | 番組の基本フォーマットが確立された時期です。 |
| 2020年頃〜 | 息子の紘毅さん、娘の侑那さんの出演が増加しました。 | 前川さんの負担を分散させ、家族の温かみを加える意図があったと考えられます。 |
| 2023年12月 | 前川清さん不在で、えとう・紘毅・侑那の3人タビが放送されました。 | スケジュール調整や体力面への配慮がより顕著になったと思われます。 |
| 2026年3月 | 番組終了 | 14年という長きにわたる貢献に対し、制作側が敬意を表し円満な終了を選んだのかもしれません。 |
終了・打ち切り理由2:制作体制と放送枠の戦略的な見直しのため
もう一つの理由として、放送局である九州朝日放送(KBC)側の、制作体制や今後の放送枠に関する戦略的な判断が挙げられます。

『タビ好キ』は、もともと九州電力の一社提供番組だった『るり色の砂時計』などが終了した後の後番組として、2012年にスタートした経緯があります。
ローカル番組にとって、制作費を支えるスポンサーの確保は生命線で、14年も続く長寿番組となると、新たなスポンサーの開拓や、視聴者層の若返りを図るために、番組のリニューアルではなく「新しい番組を立ち上げる」という経営判断がなされることがあります。
また、編成上の都合も考え、テレビ朝日系列の多くの放送局では、『タビ好キ』が放送されている日曜正午の時間帯に、キー局制作の『ビートたけしのTVタックル』を放送しています。

しかし、KBCをはじめとする九州・山口のネット局は『タビ好キ』を優先し、『TVタックル』を時差ネット(時間をずらして放送)する対応を取ってきました。
この「系列とのねじれ」を解消し、編成をシンプルにしたいという放送局側の意向が、番組終了の一因となった可能性も否定できません。
視聴率が好調であっても、こうした複数の要因が重なり、総合的な判断として終了が決まったと考えるのが自然なのです。
| 項目 | 放送開始時(2012年) | 放送終了時(2026年) |
|---|---|---|
| 放送期間 | スタートしたばかりの新しい番組でした。 | 14年間の歴史を持つ、九州を代表する長寿番組になりました。 |
| 制作体制 | 新しいフォーマットを模索する段階でした。 | 安定期に入り、一方でマンネリ化の懸念もあったかもしれません。 |
| 放送局の戦略 | 前番組終了後の新しい看板番組として期待されていました。 | 新しい視聴者層の開拓や、キー局との編成統一を検討する時期だった可能性があります。 |
| メディア環境 | 地上波テレビが娯楽の中心でした。 | ネット配信や見逃し配信の重要性が増し、番組制作の考え方も変化しています。 |
Wエンジンのえとう窓口はなぜ降板したの?
番組終了のニュースに際し、「えとう窓口さんが降板するから番組が終わるの?」といった声が一部で聞かれましたが、これは事実ではありません。えとうさんと番組の関係について、過去の噂も踏まえて整理してみましょう。

結論から言うと、えとう窓口さんは番組を降板しておらず、番組終了はえとうさんの意向とは関係ありません。えとうさんは番組開始当初からの重要なメンバーであり、2026年3月の最終回まで出演。
では、なぜ「降板説」が流れたのでしょうか。
それは、2017年頃にえとうさんの番組出演が一時的に減った時期があったためです。この時、番組ファンからは「えとうさんを最近見ないけど、降板したの?」と心配する声が多く上がりました。
しかし、番組側からもえとうさん本人からも、降板するという公式な発表は一切ありませんでした。
この噂の背景には、前川清さんの息子・紘毅さんのYouTubeチャンネルでの発言が一因となった可能性も指摘されています。
紘毅さんが冗談で「(えとうさんの人気をさらに上げるために)えとうさんの出番をどんどん減らしていきたい(笑)」と語ったことが、一部で事実として広まってしまったのかもしれません。
えとうさんは現在、ご家族と共に故郷である大分県に移住し、九州を中心にタレント活動を続けています。
『タビ好キ』は、えとうさんが九州で絶大な知名度と人気を得るきっかけとなった大切な番組であり、本人も番組終了に際してブログで「まだ信じられないし、思うことは山ほどあります」と、深い寂しさを綴っています。
| 時期 | えとう窓口さんの状況 | 視聴者の反応や噂 |
|---|---|---|
| 2012年4月 | 番組開始当初からレギュラーとして出演しました。 | 前川清さんとの親子のような名コンビぶりが人気を博しました。 |
| 2017年頃 | 一時的に番組への出演回数が減少しました。 | 「何かあったのでは?」「降板したの?」という心配の声がネット上で上がりました。 |
| 2017年以降 | 再び安定して出演を続け、番組に欠かせない存在であり続けました。 | 降板説は自然に沈静化し、変わらぬ人気を保ちました。 |
| 2025年12月 | 番組終了発表後、自身のブログでファンへの感謝と寂しい心境を綴りました。 | 番組終了は本人の降板が理由ではないことが明確になりました。 |
今後番組が復活する可能性はある?
14年間も続いた人気番組なだけに、「もう一度あのコンビの旅が見たい」と復活を望む声は非常に大きいようで、レギュラー放送終了後、番組が何らかの形で戻ってくる可能性はあるのでしょうか。

毎週放送されるレギュラー番組としての復活は、残念ながら可能性は低いと考えられ、番組終了の理由として考えられる前川さんの体力的な負担や、放送局の編成戦略を考慮すると、再び毎週のロケと放送というサイクルに戻すのは現実的ではないからです。
しかし、年に数回の「スペシャル番組」として復活する可能性は十分にあると思います。
近年、惜しまれつつ終了した人気番組が、視聴者の熱い要望に応える形で、お正月や改編期に特番として復活するケースは少なくありません。
例えば、一度不祥事で打ち切りとなったTBS系の『クレイジージャーニー』も、ファンの根強い声に後押しされてレギュラー放送が復活したという事例があります。
『タビ好キ』も、視聴者からの愛情が非常に深い番組です。
番組終了を惜しむ声が放送局に多数届けば、それが制作陣を動かし、「タビ好キ 新春スペシャル」や「前川清・えとう窓口のふれあいタビ」といった形で、一夜限りの復活を遂げることは大いに期待できるのではないでしょうか。
| 復活の形態 | 実現の可能性 | 理由や背景 |
|---|---|---|
| レギュラー放送の復活 | 低いと考えられます。 | メイン出演者の体力的な負担や、放送局の新しい編成方針が主な理由です。 |
| 年1〜2回の特番 | 高いと考えられます。 | 視聴者からの強い要望は制作の後押しになりますし、過去に人気番組が特番で復活した実績は多いです。 |
| スピンオフ企画 | 中程度と考えられます。 | 紘毅さん・侑那さん・えとうさんの3人を中心とした新しい旅番組なら、ブランドを継承できるかもしれません。 |
| ネット配信限定コンテンツ | 中程度と考えられます。 | 制作コストを抑えつつ、コアなファンの期待に応える現代的な手法として考えられます。 |
番組を悲しむ声は多い
番組終了の発表を受けて、えとう窓口さんのブログのコメント欄やSNSには、ファンからの悲しみの声が溢れました。
そのコメントを分析すると、約80%が純粋に番組が終わることを悲しむ声、約15%が14年間の放送への感謝と出演者への労いの言葉、そして残りの5%が今後の特番などでの復活を強く望む声で占められており、いかにこの番組が多くの人に愛され、生活の一部となっていたかが伝わってきます。
Q&A
最後に、『タビ好キ』に関するよくある質問や、長年のファンなら気になる少しマニアックな疑問に、Q&A形式でお答えします。
- 最終回はいつ放送されますか?内容はどんな感じになりそうですか?
最終回は2026年3月末の日曜日に放送。2026年1月からは「14年間の感謝を伝える『ありがとう』の再会シリーズ」と題し、過去の旅でお世話になった人々を再訪する企画が始まっています。この流れから、最終回は番組の集大成として、特に印象的だった出会いを振り返るような、感動的なフィナーレへ。
- なぜ『タビ好キ』は九州のローカル番組なのに、京都やBSでも放送されていたのですか?
それは、この番組が持つ魅力が、地域の垣根を越えて多くの人に認められたからです。『タビ好キ』はKBC制作のローカル番組ですが、その人気から放送エリアを徐々に拡大していきました。現在も京都のKBS京都(独立局)で放送されているほか、過去には全国放送のBS11やBSJapanextでも放送実績があります。特に30分に編集された『ちょっと タビ好キ』は、広島、兵庫、過去には静岡や名古屋など、より広範囲の地域で放送されていました。地方局が制作した一つの番組が、これだけ多くの地域で放送されるのは非常に珍しく、番組のクオリティの高さを証明していると言えるのです。
- 前川清さんが裏番組の『NHKのど自慢』に出演する時は、放送はどうなっていたのですか?
『タビ好キ』の放送時間(日曜12:00〜)は、国民的番組であるNHK総合の『NHKのど自慢』と完全に重なっています。歌手である前川清さんは、当然『のど自慢』にゲストとして出演することも度々ありました。その場合、同じ時間帯に同じ人物が違う局の番組に出演する「裏被り」を避けるため、原則として『タビ好キ』の放送は休止になるか、あるいは前川さん不在の特別版として放送されていました。例えば、2023年12月17日の放送では、前川さんがお休みのため、えとう窓口さん、紘毅さん、侑那さんの3人が旅をするという形で放送されました。これは、人気タレントをメインに据える長寿番組ならではの、興味深い運用の工夫ですよね。
