気軽に楽しめる旅番組として知られてきた「東野・岡村の旅猿プライベートでごめんなさい…」(以下、旅猿)ですが、2025年3月末をめどに地上波での放送が終了すると公表されて、残念に感じた方は多かったはず。
番組の雰囲気が好きだった視聴者からは終了を惜しむ声が上がっていますよね。
旅猿の終了なぜ?理由を調査

(出典:日テレ)
長寿化にともなう視聴率の変動や制作方針の変化が話題になっており、この番組を取り巻く状況も少しずつ変わってきたようです。
地上波放送の終了に至った理由としては次のような理由がありそうです。
終了理由1:つまらなくなった?視聴率の低迷のため
2010年10月11日からシーズン1がスタートした旅猿。
シーズンが続くにつれて視聴者の一部からは「つまらなくなった」という声が少しずつ増えてきたようです。
視聴率がじわじわと低下傾向を示したとも言われていますし、数字的には以下のような感じだったのです。
ちなみに、放送当初(月曜日23:58〜翌実0:29)の視聴率は、4〜7%ほどだったようです。
第1回(10/10/11)
・視聴率:5.3%
・サブタイトル:「四国、酷道走破の旅」
・ゲスト:矢部浩之
・目的地:国道439号(徳島~高知)
第2回(10/10/18)
・視聴率:4.6%
・サブタイトル:四国・酷道走破の旅~最終章
・ゲスト:矢部浩之
・目的地:国道439号(徳島~高知)
第3回(10/10/25)
・視聴率:5.4%
・サブタイトル:「インドの旅」
・ゲスト:出川哲朗
・目的地:ガンジス河
第4回(10/11/01)
・視聴率:4.2%
・サブタイトル:「インドの旅」第二弾
・ゲスト:出川哲朗
・目的地:タージマハール
第5回(10/11/08)
・視聴率:5.4%
・サブタイトル:岡村の代役・出川がインドで珍道中を繰り広げる第3弾
・ゲスト:出川哲朗
・目的地:聖地・ブッダガヤー
第6回(10/11/15)
・視聴率:5.6%
・サブタイトル:岡村代役の出川とゆくインドの旅・最終章
・ゲスト:出川哲朗
・目的地:ガンジス河で沐浴
第7回(10/11/22)
・視聴率:6.3%
・サブタイトル:東野・矢部・出川の旅猿 韓国へリアクションの旅(1)
・ゲスト:矢部浩之、出川哲朗
・目的地:韓国
第8回(10/11/29)
・視聴率:6.2%
・サブタイトル:韓国の旅・第2弾!激辛&激イタ&極楽&ナゾ館
・ゲスト:矢部浩之、出川哲朗
・目的地:韓国
第9回(10/12/06)
・視聴率:5.3%
・サブタイトル:韓国リアクションの旅~最終章
・ゲスト:矢部浩之、出川哲朗
・目的地:ソウル
第10回(10/12/13)
・視聴率:6.5%
・サブタイトル:ついに岡村隆史復活!
・ゲスト:なし(東野&岡村)
・目的地:千葉

(出典:wiki)
その後の細かな視聴率については情報が少ないものの、後述しますが放送局が激減したことからも視聴率の低迷が大きく関係していそうです。
視聴率が下がったと仮定する場合、原因としては視聴者からマンネリ化を指摘される場面が増えたことが大きいのではないでしょうか。
初期の頃はインドやベトナム、ハワイなど海外を舞台にしたアグレッシブな企画が話題を呼んでいましたが、年月を重ねるにつれ、東野幸治さんと岡村隆史さんが旅に慣れてきた印象もありますよね。

(出典:日テレ)
新鮮なリアクションよりも、ある程度流れを読んだトークに終始するシーンが増えたようにも思われます。
近年の放送回では「かつてのようなドタバタ感が少ない」「旅のパターンが固定化されている」といった声がネット上で散見されていました。
また、ゲストが加わることで盛り上がる場面も時期によって当たり外れがあるのではないでしょうか。
視聴率が好調だった時期は、出川哲朗さんやベッキーさん、ジミー大西さんなど、独特の雰囲気を番組に持ち込むゲストが頻出していました印象です。
終了理由2:旅番組の制作コストが高いため
長年続いてきた「旅猿」は、国内外を飛び回る華やかなロケが魅力ですよね。
とはいえ、旅番組は通常のスタジオ収録型バラエティと比べると、制作コストが非常にかかりやすいのです。
海外ロケを中心に展開していた頃は、現地への渡航費、スタッフの滞在費、撮影機材の輸送費などが膨大になりがちだと想像できますよね。

(出典:日テレ)
それに円安も重なるとかなり高額になりますよね。
ここ数年でテレビ業界は番組制作の効率化を大きく進めており、旅番組の予算は一段とシビアに見直される傾向にあるようでコロナ禍以降、国際移動そのものに制約がかかった時期は、海外ロケは一時停止を余儀なくされていました。
その結果、国内ロケに移行したとしても、交通費や宿泊費は積み重なりがちですから、制作サイドにはコスト削減のプレッシャーがかかっていた可能性がありますね。
さらに、ギャラの面も見逃せません。
東野幸治さんや岡村隆史さんは多くのバラエティ番組で活躍する人気タレントであり、長期のロケを抑えるには一定のスケジュール調整や報酬を要します。
ゲストを呼ぶたびに、出演料に加え、ロケ移動の費用もかかりますし、意外と予算が逼迫しやすい仕組みなのです。
長年続ける中で「予算をどこまで割けるのか」が課題となり、局としても「一定ラインを下回る視聴率であればコストに見合わない」と判断する局面があったのではないでしょうか。
終了理由3:Huluなどプラットフォーム配信に注力するため

(出典:Hulu)
テレビ番組の視聴スタイルは、ここ数年で大きく変化していますよね。
見逃し無料配信の「TVer」などもそうですが、Netflix、Hulu、U-NEXT、Amazonプライムビデオなど若年層は特に配信サブスクの何かしらを契約しているケースが多いですよね。
動画配信サービスでいつでも好きな作品を観られる環境が広がり、視聴者が「リアルタイムでテレビを観る」というスタイルをとらなくなっている例が少なくありません。
もし地上波で放送するよりも、配信プラットフォームに置いたほうがコアなファンにダイレクトに届けられ、かつ全国どこからでも視聴できるとすれば、番組としてはメリットが大きいですよね。

(出典:Hulu)
東野幸治さん自身が番組内で「3月いっぱいで地上波レギュラーは終わるが、なんとか違うところで…」といった主旨の発言をしていたことも報じられていたので、今後はHuluなどが中心になるのでしょう。
テレビ放送終了後も、Hulu限定やネット配信限定で続くとなると、制作スタイルもフレキシブルになりやすいですよね。
あえて放送時間に縛られずに長めのロケ映像を入れたり、地上波では流しづらいちょっと踏み込んだトークも可能になるかもしれませんよね。
2023年開始のシーズン24で関西地区など日本全域の放送は終了
ここまで見てきたように、番組の長寿化や制作コスト、視聴率の変動などさまざまな理由が複合的に絡み合い、2025年3月末を境に地上波でのレギュラー放送が終了する流れになったのは確かのようです。
過去には関西地区など見れなくなったと残念がる声は多かった
シーズン24が始まったあたりから、読売テレビを中心に一部地域で地上波での放送が終了するという報道があり、SNS上でも「突然観られなくなった」「録画しようとして番組表を確認したら放送がない」といったコメントが目立ちました。
番組が打ち切られた理由については局側から明確に説明があったわけではないようですが、編成上の都合や上で挙げたコスト面、視聴率との兼ね合いなどが影響したと推測。
関西は東野幸治さんの出身地でもあるため、「まさか関西で見られなくなるなんて」という残念な声が特に多かったのは想像に難くありません。
関西のファンのなかには、ネット上で「関西ローカルでこそ旅猿を見たい」という意見も多く、今後の再開を望む声が途切れることはなかったようです。
初期(シーズン1前後)
・全国の日本テレビ系列局を中心に多くの地域で同時ネットまたは遅れネットで放送されていた
・一部フジテレビ系列・テレビ朝日系列とのクロスネット局でも土曜や深夜帯に枠を確保して放送
シーズンごとの移行で放送局が徐々に減少
・シーズン2あたりから放送時間や枠を深夜帯へ移動する局が増え始めた
・シーズン3以降も中京広域圏などでは不定期放送や途中打ち切りが散見されるようになった
昼前の枠から深夜枠へ移行
・シーズン4~9あたりでは、関東広域圏で日曜10時台を確保していたが、少しずつネット局が減っていく流れが表面化
・シーズン10前後から「放送はあるが遅れネット」の地域が増加し、地方では打ち切りや不定期放送が顕著に
近畿・四国・北陸などで編成上の都合による変動
・読売テレビや西日本放送といった主要局でも定期的に時間帯変更、あるいは放送休止するケースが目立つ
・一部地域では途中打ち切りを経て再開が見送られることもあった
シーズン20以降の状況
・関東(日本テレビ)・福岡(FBS)・新潟(TeNY)など、局数を絞った放送形態が主流になりつつある
・BS日テレでの遅れネットや特別編が行われる一方で、地上波ネット局は縮小傾向
・山口放送など、後追いで放送を開始・終了する地域もあるが、全体としては放送エリアの先細りが見られる
シーズン26前後の傾向
・地上波での新作放送は関東含め数局のみのレギュラー放送体制にまで減少
・他地域は深夜遅れネットや放送なしが増え、HuluやBS日テレでの視聴が主な選択肢になってきている
シーズン26では関東・福岡・新潟のみ放送へ縮小
2024年10月にはシーズン26のスタートを迎えましたが、地域ごとの放送枠はさらに限定的に。
関東圏、福岡県、新潟県などごく一部の放送局でのみ継続されており、かつてのような全国ネットではなくなりました。
これはまさしく地上波レギュラー放送の終了に向けた最終段階とも言えますよね。
実際、以下のような声もあるようです。
かつて海外でのハプニングやゲストとの珍道中が多くのファンを惹きつけたこの番組ですから、今後はネット配信を通じて新たな展開が待っているのではないでしょうか。
柔軟な企画や長尺のトークなど、配信サービス向けの番組づくりに期待している視聴者は少なくないのです。
