こってりラーメンで有名な天下一品ですが閉店が相次いでいるようです。
今回はそんな背景を調査しました。
天下一品の閉店ラッシュはなぜ?店舗数の動向
天下一品の閉店店舗をまとめました。
閉店した店舗は以下の店舗です。
- 天下一品 池袋東口店 2024年6月30日閉店
- 天下一品 八幡山店 2024年6月30日閉店
- 天下一品 五反田店 2024年6月30日閉店
- 天下一品 恵比寿店 2024年6月30日閉店
- 天下一品 歌舞伎町店 2024年6月30日閉店
- 天下一品 多摩ニュータウン店 2024年6月30日閉店
- 天下一品 久居店 2024年8月20日閉店
確認が取れている店舗だけでも、2024年では7店舗の閉店が確認されています。
6月30日には6店舗閉店していることから閉店は計画的だった可能性もありますね。
ちなみに2023年もかなりの数、閉店しています。
- 天下一品 新庄店 2023年9月11日閉店
- 天下一品 田上店 2023年9月10日閉店
- 天下一品 上朝宮店 2023年9月10日閉店
- 天下一品 押熊店 2023年6月16日休業のち2023年7月1日に閉店
- 天下一品 佛大前店 2023年5月20日閉店
- 天下一品 喜連瓜破店 2023年2月20日閉店
2023年では確認が取れている店舗は6件あります。
このように、近年では天下一品の閉店する店舗が数多くあります。
天下一品の閉店ラッシュはなぜ?閉店が相次ぐ理由とは
天下一品が閉店してしまう理由は以下の通りです。
1:新型コロナウィルスによる影響
新型コロナウィルスは、お客様の心境と行動に大きな変化を与えました。
なぜなら、営業自粛や休業・人々が外出を控えるなどがあり、今までの価値観が変化したきたからです。
その結果、天下一品が閉店してしまう原因へと繋がってしまったのです。
コロナ前とコロナ後で人々意識が変化した
多くの方が、お酒の後のシメはラーメンという方が多いのではないでしょうか。
実際に、歌舞伎町、恵比寿、池袋東口などの繁華街では、お酒の後はシメにラーメンという人は多かったそうです。
しかし、新型コロナウィルスにより自粛要請や時短営業でその風潮は薄れてきたと考えられます。
- 時短営業で外で飲む機会が減少してしまった為、ラーメンをシメにすること自体がなくなった
- コロナ後は終電で帰る人が増えてしまった
- 薄利多売で商売を行う店は時間の制限により、開店時間をずらし営業をした結果、本来の客層とズレが生じた
その結果、深夜営業を行っていても利益が取れなくなり、閉店する店舗などが増加する傾向があります。
客数の減少と売上の減少
閉店する理由のなかに、客数の減少と売上の減少という問題があります。
なぜなら、新型コロナウィルスの影響でコロナ前と比べると、多くの店舗が売上を減少させています。
単純に客数の減少により売上が減少しているという問題に加え、アルコールやテナントの準備費用もあり、その準備費用は安くはないと考えらます。
さらに、天下一品の店舗は数多くありますので、全店舗用意するだけでも、かなりの金額になると予想されます。
特に東京にある店舗はテナント代が高い為、売上が減少している中では大きい負担になったと考えられます。
- 新型コロナウィルスの影響により、客数が減少してしまった
- 感染対策の為の費用の負担
- 従業員への賃金支払い問題
- 東京などの都心部では、テナント代が高いので大きな負担となる
このように、新型コロナウィルスの影響により客足が減少していく中で、様々な諸経費が重なり、経営が難しくなることで、天下一品の多くの店舗は閉店してしまったと考えられます。
2:物価の上昇による営業圧迫
近年では特に物価の上昇がとまりません。(2024年7月現在)
日本は輸入に依存しており、特に円安の中では、輸入品は値上がりする傾向があります。
特に食品の値上がりは止まらず、様々な食品が値上げをし、天下一品もやむを得ず値上げしている状況にあります。
- ロシアのウクライナ侵攻により、小麦や原油高が値上がりをしており、その影響を受けている
- 物価は上昇しているが賃金の値上げが行われず、客数が減少している
このように、円安の影響を受け輸入品の価格が上昇することで、企業努力だけではカバーできず値段改定という手段を取っていますが客足が減少することは避けられず、売上に大きく影響していると考えられます。
結果、『新型コロナウィルスによる影響』と『物価の上昇による営業圧迫』の2点が天下一品が閉店してしまった原因と考えられます。
最近では飲食店の値上げも珍しくないですよね。
天下一品も数回値上げをされているようで、その値上げ幅から不満を感じる人がいるようです。
気になる方はこちらの記事も参考になるかと思います。
天下一品が炎上した理由とは
炎上した理由は主に2つあると考えられます。
炎上理由1:天一つながりの飛び火?
天下一品が炎上した理由は完全な勘違いから来るものでした。
事の発端は、老舗天ぷら店である『天一 銀座三越店』で起きた食中毒が原因です。
天下一品の愛称は『天一』です。
しかし、一部の人が『天一 銀座三越店』を『天下一品』と勘違いした為に起きてしまいました。
- 食中毒を起こした会社は『株式会社天一』・天下一品は『株式会社天一食品商事』と全く別物の会社である
- 天一を『天下一品』と連想する消費者も多く、勘違いしたというSNS投稿も多数見られた
- 天一 銀座三越店が営業停止処分を受けた9月8日付けに、株式会社天一食品商事は天下一品公式サイトで関係を否定
このように、全く別会社である『天一 銀座三越店』で起きた食中毒が原因で、天下一品が食中毒問題を起こしたと勘違いする現象が起きてしまったのです。
天下一品は即座に否定するコメントを出すという素早い対応により『勘違いによる炎上』を回避しましたが、その背景には、常日頃から徹底した危機管理体制が整えられているからだと考えられます。
炎上理由2:天下一品でもバイトテロ発生
2022年3月22日、ラーメンチェーン「天下一品」で複数のアルバイト従業員が厨房内で紙を丸めた物を調理器具のお玉で打ち転がす遊びを行い、その様子を撮影してSNSに投稿しました。
この行為が明るみに出ると、瞬く間にネット上で炎上しました。
炎上の主要な理由は、まず第一に衛生管理の欠如です。食品を扱う場所で調理器具を使って遊ぶという行為は、衛生面での信頼を大きく損ないます。
特に、調理に使用されるお玉を遊び道具として使用したことが、多くの人々に不快感を与えました。
飲食店に求められる衛生基準を守る意識が欠如していることが、顧客やネットユーザーの怒りを買ったのです。
次に、SNSの影響力が大きな役割を果たしました。動画が投稿されると、瞬時に拡散され、多くの人々の目に触れることになりました。
これにより、飲食店全体の衛生意識に対する不信感が広がり、炎上がさらに加速しました。
SNSを通じた情報拡散の速さと広がりの大きさが、問題を一層深刻なものにしました。
また、昨今のバイトテロ事件と同様に、今回の事件も過去の事例との比較により批判が集まりました。
当該従業員による不適切な行為に関するお詫びについて
2022.03.28
平素は天下一品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
この度、弊社従業員による不適切な行為がありましたので、そのご報告とお詫びをいたします。
複数のアルバイト従業員が、令和4年3月22日11時頃、弊社が運営する天下一品店舗の厨房内において、紙を丸めた物を調理器具のお玉で打って転がそうとしている様子を撮影し、その動画をSNSに投稿いたしました。当該アルバイト従業員らは解雇済みであり、今後、法的措置を含む厳正な処分を検討してまいります。
弊社は、この度の問題を重く受け止め、不適切行為に使用されたお玉を今後の調理には使用しないことはもとより、衛生管理、再発防止及び従業員教育を、運営する全ての店舗で徹底して取り組んで参りたいと存じます。以上
(出典:天下一品)
これを受けて、天下一品は2022年3月28日に公式サイトで謝罪文を発表しました。
この中で、問題の詳細を公表し、顧客と社会に対して深く謝罪しました。
また、問題のアルバイト従業員を即時解雇し、今後の法的措置を含む厳正な処分を検討するとしました。
さらに、不適切行為に使用されたお玉を今後使用しないことを明言し、衛生管理の徹底と再発防止のために従業員教育を強化する方針を示しました。
天下一品はどんな人に向いている?
天下一品はこってりとしたラーメンが好きな方に、おすすめができます。
なぜならば、鶏ガラと野菜で炊いた濃厚なこってりスープが一番人気で、多くの人の胃袋をつかんでいるからです。
こってり以外にも、あっさりとした味のラーメンもあり、トッピングも豊富なので飽きることなくラーメンを楽しむことができます。