2015年10月にイオンモール千葉ニュータウンのシネマ・スポーツ棟2階にオープンした「トイザらス・ベビーザらス 千葉ニュータウン店」が、2026年8月末で閉店。
約11年にわたり、印西市周辺の子育て世代に愛されてきた同店の閉店に、SNSでは驚きと惜しむ声が相次いでいます。
この記事では閉店の背景と理由を掘り下げます。
トイザらス 千葉ニュータウン店の閉店なぜ?

結論から言うと、2026年8月末に閉店へ。
SNSでも驚きの声が多数見られました。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2015年10月9日 | イオンモール千葉ニュータウン シネマ・スポーツ棟2Fにオープン(売場面積 約2,159㎡) |
| 2026年8月中旬 | 売り場改装に伴い一部商品の割引販売を開始 |
| 2026年8月下旬 | 8月末での閉店がSNSを通じて広まる |
| 2026年8月末 | 閉店 |
では、なぜ閉店に至ったのか。
次のようなものが理由として考えられます。
閉店理由として考えられるもの1:少子化の加速により実店舗で子ども向け玩具を買う顧客層が縮小したため

トイザらス千葉ニュータウン店の閉店を考えるうえで、まず挙がるのが日本全体の少子化です。
厚生労働省の統計によると、2025年の出生数は約67.1万人で10年連続の過去最少となり、合計特殊出生率も1.14と過去最低を更新しました。
おもちゃの主な購買層である子育て家庭そのものが年々減っているのです。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 2025年の出生数 | 約67.1万人(10年連続で過去最少) |
| 2025年の合計特殊出生率 | 1.14(過去最低を更新) |
| 国内おもちゃ市場規模(2024年度) | 約1兆992億円(前年比8%増・過去最高) |
| トレーディングカード市場 | 約3,000億円(おもちゃ市場の約3割) |
興味深いのは、少子化が進むなかでおもちゃ市場全体は5年連続で拡大している点です。
2024年度は初の1兆円突破を達成しました。
しかし、この成長を牽引しているのはトレーディングカードや「キダルト」と呼ばれる大人向けコレクター需要です。
従来のおもちゃ専門店の主力商品である子ども向け玩具を実店舗で買う層は、確実に減少しています。
「市場は伸びているのに実店舗は苦しい」——この構造的なギャップこそが、千葉ニュータウン店の閉店を象徴していると個人的に感じます。
閉店理由として考えられるもの2:ネット通販の普及と大型店舗の高い維持コストが重なったため

もう一つの大きな要因が、EC(ネット通販)の急速な普及です。
コロナ禍をきっかけにおもちゃのオンライン購入が当たり前になり、「実物を見て選ぶ」ために来店する頻度が低下しました。
トイザらスも自社オンラインストアを運営していますが、実店舗との間でカニバリゼーション(自社競合)が起きやすい状況です。
| 要因 | 影響 |
|---|---|
| EC市場の拡大 | おもちゃ購入のオンライン化が加速 |
| コロナ禍の影響 | 非接触型の買い物スタイルが定着 |
| 大型店舗のコスト | 約2,159㎡の売場に対する賃料・人件費 |
| テナント再編 | パステルの閉店やノジマのフロア移転など同モールで再編が進行 |
| 競合環境の激化 | ジョイフル本田・コストコなど印西市周辺に大型施設が密集 |
イオンモール千葉ニュータウンでは2026年8月末にパステルも閉店するほか、ノジマが1階から2階へフロア移転するなど、モール全体でテナント構成の見直しが進んでいます。

約2,159㎡という大型売場を維持するための固定費は決して軽くなく、複合的な要因が重なった結果と見るのが妥当でしょう。
こうした時代の変化は、どこの商業施設でも避けて通れないのだと感じます。
トイザらスが閉店ラッシュなの?過去に閉店した店舗例

千葉ニュータウン店に限らず、トイザらスは近年、全国で複数の店舗を閉じています。
リニューアル目的の一時閉店も含まれますが、毎年のように店舗が姿を消しているのは事実です。
以下は、近年閉店が確認されている主な店舗です。
- 2026年8月末:トイザらス・ベビーザらス 千葉ニュータウン店 閉店
- 2026年3月1日:トイザらス・ベビーザらス 加古川店 閉店
- 2025年10月26日:トイザらス アウトレット野田店 閉店
- 2025年5月6日:ベビーザらス 東大阪店 閉店
- 2025年1月13日:トイザらス・ベビーザらス 岩槻店 閉店
- 2025年1月13日:トイザらス 横浜いずみ店 閉店
- 2024年8月18日:トイザらス マリノアシティ福岡店 閉店
- 2024年7月28日:トイザらス・ベビーザらス 草加店 閉店
- 2024年1月21日:トイザらス 厚木店 閉店
- 2021年10月17日:トイザらス 昭島店 閉店
- 2021年5月23日:トイザらス・ベビーザらス 新浦安店 閉店
- 2021年1月6日:トイザらス 浜松店 閉店
一方で、日本トイザらスはリニューアルオープンや小型店「トイザらス エクスプレス」の展開にも力を入れています。
不採算店の整理と戦略店舗への集中投資を並行して進めている段階であり、単純な「衰退」ではなく「選択と集中」の局面と捉えるのが正確です。
この一覧を眺めると、おもちゃ業界の変革期を改めて実感します。
千葉ニュータウン店の閉店に驚く声は多い

千葉ニュータウン店の閉店に対するSNSの反応を見てみると、「驚き・残念」の声が圧倒的多数を占めています。
| 反応の傾向 | 割合(筆者の印象) | 代表的な声 |
|---|---|---|
| 驚き・残念 | 約70% | 「子どもが小さい頃から通っていたのに…」 |
| 閉店セールに行きたい | 約20% | 「セール中に行っておかないと」 |
| 仕方ない・時代の流れ | 約10% | 「ネットで買う時代だから…」 |
代表的な口コミをご紹介します。
- 「売り場改装中で割引してたから先週買い物したばかりなのに、閉店だったとは」
- 「イオンモール千葉ニュータウンのトイザらス、子どもとよく行ってたのにショック」
- 「千葉ニュータウン店閉店Σ(`・ω・´) マジか…」
- 「印西にトイザらスがなくなるなんて信じられない」
- 「閉店セール中なので気になるおもちゃがある方は早めに行った方がいい」
大型モールに入っているお店は「簡単にはなくならない」と思いがちですが、実際はそうとも限らないのだと痛感させられます。
個人的に分析してみた

印西市は「住みよさランキング」で全国上位に入り続ける人気のエリアで、人口も増加傾向にあります。
それなのになぜ閉店なのか——ポイントは「人口増=おもちゃ屋の繁盛」とは限らないという点です。
| 比較項目 | 千葉ニュータウン店 | 存続しやすい店舗の条件 |
|---|---|---|
| 売場面積 | 約2,159㎡(大型) | コンパクトな小型店 |
| 出店場所 | 大型モール内(賃料が高い) | 賃料の安い立地 |
| 顧客層 | 子育て世代中心 | 大人需要も取り込む多世代型 |
| 周辺の競合 | 大型商業施設が密集 | 競合が少ないエリア |
日本トイザらスは近年、小型店「トイザらス エクスプレス」やベビーザらスとの併設型への業態転換を進めています。
千葉ニュータウン店は約11年前の「大型併設店」モデルで、現在の経営方針からすると見直し対象になりやすかったと推察できます。
ただ、約11年間にわたって地域に根差して営業を続けたこと自体が、この店舗が確かに愛されていた証拠です。
次にこの場所にどんなお店が入るのかも気になるところですね。
