丸亀製麺の「丸亀うどーなつ」と「丸亀うどんプリン」が、2026年9月上旬から順次販終了となりました。
公式サイトには在庫がなくなり次第終了する旨が明記されています。
なぜ人気商品が同時に姿を消したのか、公式情報とSNSの声から背景を整理します。
うどーなつ・うどんプリンの終了なぜ?美味しいのになぜ?

(出典:丸亀製麺)
結論から言うと、売れなかったからではなく「期間限定商品としての役割を終えた」形です。
まずは流れを確認します。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2024年6月18日 | 丸亀製麺が「丸亀うどーなつ」を発表、都内での先行サンプリングを告知 |
| 2024年6月25日 | 全国発売。きび糖味・やみつきカレー味の2種でスタート |
| 2024年7月中旬 | 発売から3週間で累計300万食を突破 |
| 2024年8月2日 | 夏限定「塩パイン味」が登場 |
| 2024年12月3日 | 冬限定「チョコ味」「コンポタ味」が登場 |
| 2025年6月3日 | 「チョコ味」が復活販売、「いちごみるく味」も継続販売 |
| 2025年12月2日 | 「濃厚ダブルチョコ ごほうびチョコ味/しあわせミルク味」を発売(各370円) |
| 2026年6月2日 | 夏限定「もも風味」発売。累計2,600万食突破を発表 |
| 2026年7月7日 | 姉妹商品「丸亀うどんプリン」4種を全国発売(290〜340円) |
| 2026年9月2日 | 新作うどん2種の投入と前後して、終了を知らせる投稿がSNSで拡散 |
| 2026年9月上旬〜 | 公式サイトに終了告知が掲出。各店舗の在庫がなくなり次第終了 |
「丸亀うどーなつ」は構想約3年の末に誕生し、2024年6月25日から2026年4月末までで累計2,600万食を突破しています。
数字だけ見れば大成功の商品であり、だからこそSNSでは「うどーなつ無くなるのか…」「もっちもちで美味しくてファンも多かったのに残念」といった戸惑いの声が広がりました。

(出典:丸亀製麺)
筆者も最後にきび糖味を買いに走った一人で、袋を振るあの数秒がもう味わえないのかと思うと、やはり寂しさが残ります。
では、なぜこのタイミングだったのか。
公式情報と外食業界の事情を重ねると、次のようなものが理由として考えられます。
終了理由1・・・店内手づくりを前提とした運用が、人件費高騰のなかで負担になったため

最大の要因は、2商品に共通する「店内で一つひとつ手づくりする」という設計そのものにあります。
「丸亀うどんプリン」は店舗で一つひとつ手作りするため、1日の製造数には限りがあり、一時的な欠品や売り切れとなる場合があると公式が明記しているとおり、両商品ともうどんの製造ラインとは別に人の手を割く必要がありました。
| 項目 | 丸亀うどーなつ | 丸亀うどんプリン |
|---|---|---|
| 製造場所 | 各店舗で手づくり | 各店舗で手づくり |
| うどん使用率 | 原材料の30%以上 | プリン生地の30%以上 |
| 1日の製造数 | 限りあり(欠品・売切れあり) | 限りあり(欠品・売切れあり) |
| 持ち帰り | 可(当日中が目安) | 不可(店内飲食のみ) |
| 取扱店舗 | 一部店舗で取扱なし | 一部店舗で取扱なし |
| 価格帯 | 300〜350円(5個入り) | 290〜340円 |
うどんプリンは、店舗で粉から打ったゆでたてのうどんを細かく刻み、牛乳や砂糖、練乳などを加えてペースト状にし、鍋で火にかけながら練り上げるという工程を経ます。
ドーナツを揚げ、プリンを炊き、二層に冷やし固める——これを昼のピークタイムと並行してこなす負荷は小さくありません。

そこに経営環境の変化が重なります。
丸亀製麺は2026年4〜6月の事業利益が前年同期比で16.0%減少し、2026年3月期には事業利益が5%増加して過去最高を更新していただけに、今期に入って急ブレーキがかかった形になりました。
運営会社のトリドールホールディングスは、減益の要因として人件費等のコスト高を売上で吸収できなかったと説明しています。
2026年1月には一部商品の値上げも実施し、「釜揚げうどん(並)」は税込370円から390円になっています。

(出典:丸亀製麺)
実際に、終了報告が広がった2026年9月2日には、「旨辛豚つけ汁うどん」(990円)「濃厚魚介豚つけ汁うどん」(1090円)という、うどん3玉まで同一料金の新商品が投入されています。
単価の高い主力メニューへ人手を振り向ける流れと、手づくりスイーツの撤収はきれいに重なります。
好きな商品ほど手間がかかっているという現実には、一消費者として複雑な気持ちになります。
終了理由2・・・「うどーなつ」が約2年3か月で計画どおりの役割を終えたため

(出典:丸亀製麺)
もう一つは、そもそもこのブランドが「味を入れ替えながら走り切る」前提で設計されていたという点です。
これは公式サイトのキャラクターページを読むとはっきり見えてきます。
「丸亀うどーなつ」にはうどーなつ村のなかまたちという公式キャラクターが設定されており、デザインは「どーもくん」などで知られるアニメーション作家・合田経郎さんが手がけています。

(出典:丸亀製麺)
注目すべきは、キャラクターが「住民」と「元住民」に分けて掲載されていることです。
元住民とは、販売を終了した味に対応するキャラクターのことです。
| 区分 | 人数 | 代表的なキャラクター |
|---|---|---|
| 味と結びつく現住民 | 3 | きびとうもっち/きなこもっち/ちょこもっち |
| 元住民(終了した味) | 11 | かれーもっち/塩ぱいんもっち/こんぽたもっち/いちごみるくもっち/みたらしもっち/やきいもっち/ぴざもっち/まろんもっち/あさいーべりーもっち/ごほうびちょこもっち/しあわせみるくもっち |
| 味を持たない住民 | 5 | るんもっち/うるもっち/のびもっち/ほわもっち/ぷんもっち |
2024年6月の発売から2026年9月までの約27か月で、11もの味が「元住民」になっている計算です。

(出典:丸亀製麺)
単純計算でおよそ2.5か月に1つのペースで味が入れ替わっていたことになります。
つまりブランド側は当初から、味を高速で回転させながら鮮度を保つ運用を織り込んでいたわけです。
さらに、このブランドには通常の期間限定商品を超えた投資がなされていました。
- 専用キッチンカー「うどーなつ号」の運行
- 春日井西山店などに設けられた「うどーなつ屋さん」
- もっちもち食感を脳波で検証する「もちもちきもち研究所」の設立
- 発売記念イベントでの、トッピング17種×ソース7種による4,760通りのカスタマイズ提案
公式サイトでは、丸亀うどーなつのもっちもちの食感がリラックス感の醸成やストレス軽減、集中力の向上に影響する可能性が判明したとも発表されています。
ここまで作り込んだサブブランドを、味の追加ではなく「丸ごと終了」という形で締めくくったこと自体が、次の柱へ資源を移す判断だったと読み取れます。
長く続いた連載が最終回を迎えたような感覚で、終わり方としてはむしろ潔いと感じました。
販売終了を悲しむ声は多い
終了告知が広がった2026年9月上旬、SNSやファンコミュニティには惜しむ声が集中しました。
編集部が確認できた範囲での投稿の内訳は、おおむね次のような傾向です。
| 反応の傾向 | 割合の目安 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 惜しむ・残念という声 | 約60% | 「美味しいのになぜ」「ファンが多かったのに」 |
| 駆け込み購入の報告・宣言 | 約20% | 終了前に買いに行った、食べ納めの投稿 |
| 次のスイーツへの期待 | 約10% | 後継商品やうどんアイスなどの提案 |
| 関連企画の行方への心配 | 約10% | うどーなつ号や店舗併設のうどーなつ屋 |
代表的な声としては、次のような投稿が見られました。
- 「うどーなつ無くなるのか…」
- 「もっちもちで美味しくてファンも多かったのに残念」
- 「うどーなつとプリンが同時に終了してしまったんですね」
- 「次はどんなスイーツ系が来るのか⁉️来ないのか⁉️」
- 「うどーなつ号も無くなってしまうのですよね」
特徴的なのは、商品そのものより「うどーなつ号」「うどーなつ屋さん」といった周辺企画の行方を案じる投稿が一定数あったことです。
味ではなく世界観に愛着を持ったファンが育っていた証拠と言えます。
うどんプリンにいたっては2026年7月7日発売でわずか2か月ほどの命でしたから、「あんみつ風をもう一度食べたかった」という声が出るのも当然だと思います。
Q&A
最後に、よくある疑問と、少し踏み込んだ疑問を整理しておきます。
| 質問 | 要点 |
|---|---|
| いつまで買える? | 店舗ごとの在庫次第。終了時期は店舗により異なる |
| 復活の可能性は? | 味単位では復活の前例あり。ブランド全体は未定 |
| キャラクターや企画は? | 「元住民」として公式サイトに記録が残る形 |
Q1. うどーなつとうどんプリンは、いつまで買えますか?
公式サイトには丸亀うどーなつは各店の在庫が無くなり次第販売を終了する旨が掲示され、あわせて一部店舗では販売していない場合があること、店舗により販売終了時期が異なる場合があることも明記されています。
全国一律の最終日は設けられていないため、9月上旬から中旬にかけて店舗ごとに順次終了していきました。
行きつけの店舗にまだ在庫が残っている可能性はゼロではありませんが、期待しすぎないほうがよさそうです。
Q2. 一度終わった味が復活した前例はありますか?
あります。
「チョコ味」は2024年12月3日に冬限定で登場したあと、2025年6月3日からファン待望の復活販売として再登場し、「いちごみるく味」も好評につき継続販売されました。
ただし、これは「うどーなつ」というブランドが継続していたなかでの味の復活です。
今回はブランド自体の終了であるため、同じ形での復活とは前提が異なります。
復活を期待するなら、キャラクターが「元住民」のまま残されている点は、地味ながら希望が持てる要素です。
Q3. うどーなつ村のキャラクターや「もちもちきもち研究所」はどうなりますか?
うどーなつ村のなかまたちは、味の終了と同時に「元住民」としてプロフィールごと公式サイトに残されてきました。
今回終了した「きび糖味」「きなこ味」「チョコ味」「もも風味」に対応するキャラクターも、同じ扱いになる可能性が高いと考えられます。
もちもちきもち研究所についても、うどーなつ専用の組織ではなく「もちもちの可能性」を探る枠組みとして設立されているため、うどん本体や次のスイーツに引き継がれる余地があります。
商品は消えてもキャラクターが村に残り続ける設計は、正直なところ少し泣かせるなと感じました。
以上が、「丸亀うどーなつ」と「丸亀うどんプリン」が2026年9月に揃って販売終了となった背景です
不人気による撤退ではなく、店内手づくりという負荷の高い運用と、味を高速で入れ替える期間限定ブランドとしての設計が、業績の踊り場と重なったタイミングで区切りを迎えた——これが公式情報から読み取れるもっとも自然な説明になります。
