土曜朝の名物番組として長年親しまれてきた「ズームイン！！サタデー」が2025年春に終了。
視聴者の土曜習慣を支えたこの番組が打ち切りとなった背景には、深い事情があるようです。
ニュースやスポーツコーナー、さらには「プロ野球熱ケツ情報」など多彩な企画も人気を博してきただけに惜しまれる声も少なくないと思います。
ズムサタ終了理由は？なぜ打ち切り？考えられる理由を考察
（出典：日本テレビ）
1996年に放送がスタートしてから、およそ29年という長い歴史を刻んだズームイン！！サタデーは、多くの視聴者にとって週末の始まりを告げる存在。
福澤朗さんや羽鳥慎一さんなどをはじめとした総合司会陣の顔ぶれも豪華で、土曜朝といえばズムサタと連想されるほどの知名度を保ってきたといえますよね。
終わりを迎えた今、あらためて考えられる打ち切りの理由には複数の観点があると思われます。
番組自体は明確な終了理由を公式発表していないのですが、長年続いた番組だからこそ視聴率や編成戦略などで岐路に立たされたのではないでしょうか。
理由1：視聴率の低下のため
ズームイン！！サタデーは2000年頃に15～16％の視聴率を獲得していたと言われ、週末の朝番組としてはとても高い人気を博していたのです。
朝の生放送にもかかわらず、当時は目覚めとともにチャンネルを合わせる人が多かったようです。
ところが2022年1月には6.2％という番組最低水準の数字を記録し、長期にわたる視聴率の下落傾向が見えてきますね。
インターネット配信やSNSなどで情報を得る世代が増え、地上波の番組に縛られない視聴動向が加速している影響は否定できないのです。
かつての勢いを取り戻そうとリニューアルなどを重ねても、思うように数字を伸ばせない状況が続いてしまったと考えられます。
視聴率の低迷はテレビ番組にとって致命的な課題でもありますよね。
長寿番組ゆえに愛着を抱くファンも多い一方で、新規視聴者を取り込む術が乏しかったのかもしれません。
かつて絶大な支持を誇った人気番組だからこそ、落差が際立ってしまったのではないでしょうか。
理由2：ウェークアップ含め春の番組編成の影響を受けたため
2025年春の日テレ系番組改編では、「ズムサタ」以外にも読売テレビが制作し34年超もの歴史を刻んできた「ウェークアップ」も終了。
30年ぶりともいわれる大規模な土曜の朝昼編成刷新によって、従来の時間帯が大きく組み替えられるのです。
そうした大がかりな編成変更では、ズームイン！！サタデーのような長寿番組であっても例外ではなかったと思われます。
新番組を定着させる狙いがある以上、古くから継続してきた番組を終わらせる判断が下されたのでしょうね。
まさに局全体での新たな戦略が一斉に始動するタイミングだったのです。
これまで土曜朝といえば「ズムサタ」、さらに読売テレビ発の「ウェークアップ」が並走してきた印象が強かったのです。
どちらも数十年単位で放送を続けた結果、視聴者にとって定番と呼ばれる存在になっていましたが、視聴スタイルや情勢の変化を受けて大刷新が行われるのも時代の流れなのではないでしょうか。
今後は新しいラインナップで土曜の朝昼を盛り上げようとする制作サイドの意気込みを感じます。
理由3：キャスターの持病などによる継続不可のため
長期にわたる早朝の生放送では、出演者やスタッフの負担が大きいのは想像に難くないのです。
土曜といえども番組準備のため夜明け前から行動する生活リズムとなるため、体調管理や喉のケアなどに気を使わなければなりません。
梅澤廉さんは喉の治療を優先して一時番組を休んだことがあり、辻岡義堂さんが代役として総合司会を担当する場面もありました。
近年は鷲見玲奈さんが体調不良で欠席したこともあり、水谷隼さんなどレギュラー陣にも負担がかかっていたと思います。
もしキャスターや主要出演者が安定して出演できないとなると、生放送を継続するのは困難を伴うでしょうね。
こうした声が聞かれるように、番組制作の裏側には多くの苦労が隠されているのです。
出演者が万全の体制で臨めない状態が続けば、放送のクオリティを維持するのは難しいと思われます。
こうした複数の理由が重なり、ズムサタは29年の歴史に幕を閉じたと推察されます。
ズムサタの後番組は？終了を悲しむ声も
1979年スタートの「ズームイン！！朝！」以来続いた長い系譜が途絶える形となり、ファンの間からは惜しむ声が絶えないようですね。
日テレでは、「シューイチ」が土曜の朝にも進出することを表明し、読売テレビ制作枠では「サタデーLIVE ニュース ジグザグ」が新たな報道番組として編成される運びになっています。
長く続いてきた番組のファンとしては、後継番組がどこまで魅力を発揮できるのかも気になるところなのです。
ズムサタの後番組はシューイチ
「シューイチ」は、中山秀征さんを中心とするファミリー感ある進行スタイルで人気です。
そんな「シューイチ」が土曜の朝にも拡大し、5時台から9時台前半まで一気通しでニュースやエンタメを伝えていくと発表されています。
日曜版と同じく、中山秀征さんや各コーナーのレギュラーメンバーが続投する形で、温かい雰囲気を土曜にも届ける狙いがあるのです。
さらに「プロ野球熱ケツ情報」などズムサタで人気を集めていたコーナーを継承していく見通しも話題になっていますよね。
多岐にわたる情報を扱う「シューイチ」が週末連続で放送されることになれば、家族でゆっくり過ごす休日の朝がより一層充実すると思われます。
土曜の新たな“朝の顔”として活躍することで、改編後の編成に大きく貢献しそうですよね。
ズムサタファンが期待するのは、巨人の選手たちの素顔に迫る「熱ケツ」など従来の人気企画がどう進化するかという点でもあるのです。
ズムサタを悲しむ声は多い
ズームイン！！サタデーの終了を受けて、「長年続いた番組が終わるなんて信じられない」「土曜の朝といえばズムサタだった」という声が数多く上がっているのです。
初代総合司会だった福澤朗さんの“ズームイン”や、羽鳥慎一さん時代の朗らかな進行など、世代ごとに思い出が詰まっていると感じますね。
さらに2021年以降は梅澤廉さんを中心に盛り上がり、鷲見玲奈さんや水谷隼さんといったメンバーがトレンドやスポーツ情報を親しみやすく伝えていました。
こうしたチームワークを名残惜しむ人々の声が多いのです。
このような反応からもうかがえるように、番組が生活リズムの一部になっていた人も少なくありません。
長寿番組には固有の文化やファンコミュニティが築かれる傾向があり、終焉となると大きな喪失感を与えると思われます。
けれども新たに始動する「シューイチ」土曜版や「サタデーLIVE ニュース ジグザグ」が、新鮮な企画とともに視聴者の心を惹きつける可能性は十分あるのです。
これからの土曜朝をどう盛り上げていくのかが、大きな注目点になりそうですね。
