神奈川県座間市を代表するショッピングモール「イオンモール座間」。
2018年3月16日に開業し、以前として週末も賑わっているのですが閉店する店舗が増えているとの情報もあります。
今回はそんな理由について調査しました。
イオンモール座間の店舗の閉店なぜ？閉店理由を考察
イオンモール座間の閉店理由について調査する限り、リニューアルや経済的要因、さらにはコロナ禍による消費行動の変化など、多岐にわたる要因が挙げられます。
それぞれを詳しく見ていきます。
理由1：リニューアルのため※2024年7月
（出典：イオンモール座間）
イオンモール座間では、2024年7月19日から順次リニューアルオープン。
リニューアルの背景には、既存店舗の老朽化やトレンドの変化に対応する必要性が挙げられます。
開業して6年4ヶ月後のリニューアルなので妥当な感じもありますね。
だいたい5〜10年に1回、大々的なリニューアルするケースが多いように感じます。
イオンモール下田：1995年4月22日に開業し、2024年4月26日より順次リニューアルオープン。約30店舗を刷新し、フードコートやレストラン街の充実を図りました。
イオンモール宮崎：2005年5月19日に開業し、2024年3月22日より順次リニューアルオープン。約80店舗を刷新し、子どもの遊び場やレストスペースを新設するなど、施設面でも大幅な改修を行いました。
イオンモール幕張新都心：2013年12月20日に開業し、約2年にわたる大規模リニューアルを経て、2024年9月27日より順次リニューアルオープン。新規59店舗を含む計107店舗を刷新し、施設面でも駐車認証システムの導入などを行いました。
イオンレイクタウン：2008年10月2日に開業し、2023年3月から2025年にかけて大規模なリニューアルを実施。第1弾として2023年3月17日より新規5店舗を含む9店舗を刷新し、第2弾では2024年3月29日にレイクタウンアウトレットを増床リニューアルオープンしました。
ファッションやライフスタイル関連の店舗が最新の消費者ニーズに適応する形で刷新される計画が進んでいます。
また、リニューアルによって新規顧客層の開拓が期待されており、特に若年層や子育て世代をターゲットにした施策が注目されています。
さらに子どもの遊び場”もくいくひろば”の設置や200インチの大型LEDビジョンの導入など、家族連れを意識した設計がされています。
（出典：イオンモール座間）
長時間滞在を促し、施設全体の活気を取り戻す狙いがあるようです。
リニューアルに伴う店舗の入れ替えは、一見するとネガティブに捉えられがちですが、実際には地域住民のライフスタイルに即した新しい価値を提供するための積極的な施策と考えられます。
理由2：物価や人件費、テナント料の高騰のため
小売業界全体で、物価高騰や人件費の上昇が続いています。
この影響はイオンモール座間の店舗運営にも及び、一部のテナントにとっては収益を圧迫する大きな要因となっています。
テナント料の高騰が中小規模の店舗にとって深刻な課題となっています。
独立系の飲食店やアパレルブランドは、大型商業施設内での出店コストが重荷となり、撤退を余儀なくされるケースが増加しています。
こうした背景には、モール全体の維持管理コストや人件費の上昇が絡んでいるのです。
一般的には売上のO％を納めることが多いのですが、売上自体も減ってしまっていたら、テナント料の負担は重くなりますよね。
さらに、近年のインフレの影響で消費者心理も変化しています。
消費者は価格に対して敏感になり、よりお得感を求める傾向が強まっています。
その結果、プレミアム価格帯の商品を扱う店舗や、独自性が乏しい店舗は競争力を失い、業績悪化に繋がることが多いようです。
理由3：コロナ禍などによる消費行動の変化のため
コロナ禍を経て、消費者の購買行動が大きく変化しました。
オンラインショッピングの急速な普及や外出自粛の影響は、イオンモール座間のような大型ショッピングモールにとっても無視できない要因です。
コロナ禍以降、消費者の買い物スタイルは大きく変化し、時間や移動の効率性を重視する傾向が強まりました。
これにより、オンラインで必要なものを揃えるという行動が定着しつつあります。
アパレルや書籍、日用品など、比較的購入ハードルの低い商品はネット通販に流れるケースが増えています。
また、外食や外出を控える風潮が続く中、飲食店や娯楽施設は厳しい状況に追い込まれました。
モール内にあるこうした業態の店舗が特に影響を受けているのです。
理由4：りんかんモールや中央林間東急スクエアなど競合店の影響のため
イオンモール座間の近隣には、りんかんモールや中央林間東急スクエアといった競合施設が存在します。
これらの施設が持つ特徴が、競争を激化させています。
（出典：りんかんモール）
りんかんモールは地域住民のニーズに密着したテナント構成が特徴であり、生活必需品を取り扱う店舗が充実しています。
また、中央林間東急スクエアは交通の利便性が高く、幅広い消費者層を取り込む戦略を展開しています。
こうした競合施設は、独自の価値を提供し、特定の顧客層を強く引き付ける力を持っています。
これらの競争環境の中で、イオンモール座間がいかに他施設との差別化を図るかが重要な課題です。
特に、消費者が求める”地域密着型”や”独自性のあるサービス”をどのように実現するかが成功の鍵となるでしょう。
過去に閉店した店舗一例
イオンモール座間では過去にも多くの店舗が閉店しています。以下はその一例です。
これらの店舗が閉店する背景には、前述のような経済的・競争的要因が絡んでいると考えられます。
イオンモール座間は過去に冠水事故も！（閉店とは直接的に関係なし）
イオンモール座間では過去に冠水事故が発生しており、2024年8月末には大雨による冠水が南側道路を通行止めにする事態が起きました。
冠水による影響は以下の通りです。
この被害は自然災害に起因するもので、施設の耐久性や防災対策が課題として浮き彫りになりました。
しかし、これが直接的に店舗の閉店に繋がったわけではなく、閉店の主な要因は他にあると考えられます。
イオンモール座間の閉店は集客・収益増に向けたポジティブなもの！
一連の閉店は、一見ネガティブな出来事のように感じられるかもしれません。
しかし、実際にはリニューアルを含む戦略的な動きとしてポジティブに捉えるべきでしょう。
以下のようなポジティブな成果が期待されています。
他地域のイオンモールでも、リニューアル後に集客が増加し、収益が改善された事例があります。
イオンモール大和では、リニューアル後に家族連れを中心に新たな顧客層を取り込むことに成功しました。
このような成功事例を見ると、イオンモール座間のリニューアルもポジティブな影響をもたらす可能性が高いと考えられます。
これからも地域住民の期待に応え、新しい価値を提供していくのではないでしょうか。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 所在地 | 〒252-0012 神奈川県座間市広野台二丁目10-4 |
| 開業日 | 2018年3月16日 |
| 施設所有者 | イオンモール株式会社 |
| 敷地面積 | 約93,000 m² |
| 延床面積 | 約117,000 m² |
| 商業施設面積 | 約55,000 m² |
| 中核店舗 | イオンスタイル座間、イオンシネマ座間 |
| 店舗数 | 約160店 |
| 駐車台数 | 約2,500台 |
| 最寄駅 | 小田急相模原駅・相武台前駅・南林間駅（いずれもバス利用） |
| 公式サイト | イオンモール座間 |
