レストローズですが、2017年に全店閉店しています。
閉店後は、ECサイトのみでの取り扱いに切り替わりましたが、結果ブランドとしてなくなってしまいました。
レストローズが無くなることについて「信じられない」「ショック…」などと悲しむ声も。
なぜ、若い女性を中心に定評のあったレストローズが閉店してしまったのか調査しました。
レストローズが潰れた?なぜ閉店したの?

レストローズがなくなってしまった理由はいくつかありそうです。
買収によるブランドアイデンティティの変容と顧客離れのため
レストローズにとって大きな転機となったのが、2013年のサマンサタバサによる子会社化、そして2015年の別会社への吸収合併でした。
会社の体制が変わる中で、レストローズのデザインも少しずつ変化していったのです。
SNSなどネット上の声を見てみると、「レストローズらしさがなくなった」「どこにでもあるデザインになった」と感じ、お店から足が遠のいてしまったファンの方々が少なくなかったようです。
ブランドが長年かけて築き上げてきた「らしさ」や独自の世界観が薄れてしまったことが、これまでブランドを熱心に支えてきた顧客の心を離れさせ、結果として売上の低迷につながった大きな原因の一つだと考えられます。
観点 | 買収前の特徴 | 買収後の変化 |
---|---|---|
デザイン | 独自の花柄や繊細なフリルが特徴的でした。 | より一般的で、他のブランドと似たデザインが増えたと言われています。 |
顧客の反応 | 熱心なファンが多く、新作を心待ちにする声がありました。 | 「以前と違う」「買わなくなった」という声が増えてしまいました。 |
ブランド価値 | 唯一無二のロマンティックな世界観がありました。 | 他のフェミニン系ブランドとの違いが分かりにくくなったかもしれません。 |
結果 | 強いファンの支持に支えられていました。 | 残念ながら、顧客離れと売上不振につながった可能性があります。 |
市場トレンドの変化に対応しきれなかったため
ファッションの世界は、時代の空気とともに常に移り変わっていくものです。
レストローズが絶大な人気を誇っていた頃から、世の中のトレンドは大きく変化しました。
シンプルで動きやすいカジュアルなスタイルが主流になる中で、レストローズが得意としてきた、甘くてロマンティックなデザインが、少しだけ時代の流れと合わなくなってしまったのかもしれません。
もちろん、流行を追いかけることだけが正解ではありません。
しかし、自社の持つ強みや魅力を、どうやって今の時代に合わせて見せていくか、という視点がブランドを続けていく上ではとても重要だったのです。
項目 | 2010年代前半のトレンド | 2010年代後半のトレンド |
---|---|---|
主流のスタイル | フェミニンで、少し甘さのあるスタイルが人気でした。 | シンプル、カジュアル、そしてリラックス感が重視されるようになりました。 |
重視された点 | デザインそのものの可愛らしさや華やかさでした。 | 着回しやすさや、普段使いできるかどうかが大切になりました。 |
情報の集め方 | ファッション雑誌が大きな影響力を持っていました。 | SNS、特にインスタグラムなどで情報を得ることが一般的になりました。 |
お金の使い道 | 「憧れのブランド」の服を買うことに価値がありました。 | コストパフォーマンスや、自分らしさを表現できる服が選ばれる傾向にあります。 |
レストローズは、品質の良さの割には低価格でお手頃。
バラの花をモチーフに女性の心をくずぐる可愛らしいクラシカルな雰囲気の中にも、上品さがあるデザインのアイテムが揃っていました。
しかし、サマンサの傘下に入ったころからデザインが迷走、生地も安っぽくみえてしまうようになったそうです。
実はこの頃、これまでのデザイナーと変わり新しいデザイナーが手掛けていたとのうわさも。
レストローズを象徴するバラのデザインも一新してしまったのです。
長年購入していたレストローズ愛用者でも「以前とはなんか変わってしまった」という残念がる声が聞かれました。
親会社が変わることで方向性などが変わってしまうことはよくあることかもしれません。
しかし、好んで購入していた愛用者からすると、雰囲気まで変わってしまうのは残念ですよね…。
こうしたこともあり、ファン離れを起こし売り上げが低迷、閉店せざるを得なくなってしまったのではないかと考えられます。
レストローズの現在は?復活するの?
レストローズは、サマンサタバサジャパンリミテッド傘下のアパレル企業バーンデストローズジャパンリミテッドが運営していましたが、2017年に全店閉店しましたね。
その後、EC(オンラインショップ)のみでの運営に移行しましたが、2018年秋冬コレクションを最後に終了しています。
品質の良さの割には低価格でお手頃と人気でしたが、販売不振や原料、人件費の高騰、競合の影響などを受け、完全撤退を選んだようです。
サマンサタバサグループの他ブランドに引き継がれる形で終了していることからも、今後復活する可能性は低そうです。
レストローズに似たブランドを紹介
雑誌にもよく掲載されていたブランドなだけに、愛用者の方も多いファッションブランドでした。
しかし、突然閉店しブランドごとなくなったしまい悲しむファンが多く、中には復活させたいと強く望むファンの方も。
そこで、レストローズに似ているブランドをいくつか紹介します。
レッセ・パッセ
まずひとつめに、レッセ・パッセです。


(出典:LAISSE PASSE)
レッセ・パッセは、フェミニンテイストのファッションを提案していて、20代から40代の高い支持を集めています。
花柄のデザインも豊富で、大人らしさの中にも可愛い雰囲気漂うブランドです。
ブランドテイストも、レストローズと似ていることから代用できるブランドではないでしょうか。
ローラアシュレイ
ふたつめに、ローラアシュレイです。


(出典:Laura Ashley)
ローラアシュレイは、ファッションや雑貨など幅広く取り揃えています。
レストローズは、バラの花を多く使用したデザインが特徴ですが、ローラアシュレイも同じバラの花を使用したデザインが豊富です。
ですから、レストローズのデザインが気に入っていたという方でも問題なく着用できるブランドと言えます。
レストローズの良い口コミは多かった!
レストローズ愛用者の口コミをまとめてみました。
「クラシカルな花柄が可愛い」や「バラがとにかく好き」などモチーフでもあるバラのデザインを気に入っている方が多かったです。
レストローズは、名前にもなっている通り「バラ」をメインに散りばめた女性らしいデザインの洋服が印象的なブランドです。
花柄の洋服は幼く見えてしまうイメージがありますよね。
ですが、レストローズは花柄を使用しているのにどこかレトロ感やクラシカルな雰囲気で若い女性だけではなく、大人な女性にも高評価を得ていました。
また、「品質が良く長年着用している」との声も。
レストローズは、価格がお手頃なわりに品質が良いと定評がありました。
ですので、昔に購入したアイテムですが数年経った今も着ることができているのだとか。
昔に手が届く価格で購入したのに、長年着ることができるなんて嬉しいですよね。
レストローズ(L’EST ROSE)についておさらい
レストローズとは、1985年に誕生したファッションブランドです。
エレガント&フェミニンスタイルでバラをモチーフにしたブランドで、20代から30代の若い女性に人気の高いファッションブランドとして親しまれていました。
2013年には、サマンサタバサジャパンリミテッドグループの子会社となりました。
レストローズ創立35周年記念では、ファッション雑誌4社と連動コラボ。
それぞれの雑誌で活躍するモデルを起用しCMも放映しました。
当時乃木坂46で活躍していた白石麻衣さんの起用、ディズニーとのコラボということもあり一躍話題を集めました。